●シーン00 嵐の前――アラシ/ルーラーシーン
RL:最初のシーンですが、演出メインのルーラーシーンになります。シーンタロットはアラシ。余裕があれば嵐の予感をさせてみよう。
月の無い夜のごとく暗い、広大な一室。トロンの動作を示すランプの明滅だけが見える。その微かな光の中、一つのシルエットが影を落とす――人影。
それは、ゆっくりと唇を開いた。
「……なるほど、これは興味深い。やはり私の仮説に間違いは無かった。私はついに辿り着いた……」
低く、重い、幾重もの年輪を感じさせる、重厚な男の声。人影から枝が伸び、部屋の最奥に据え置かれたギガトロン端末に影が差す。
「……二進法では説明のつかない、生命が持つ最もファジーな部分――魂……」
ギガトロンを覆った枝が揺れる。否、トロンのランプに照らされたそれは、痩せながらも確かな力を宿す腕であった。
「……だが、これは人の子らには過ぎたるもの。ここいらが潮時であろう……そうは思わぬか?」
「御意」
傍らに、新たなシルエットが音も無く揺らめき立つ。言の葉に乗ってなお静けさを感じさせる、澄んだ女の声。
「では、所定の通りに作業を進めよ。私はこれを……放つ。まずは、レッドエリア・スラム。今こそ人々が永劫の夜に包まれるときだ……」
RL:神業《タイムリー》が使用されます。
サブナ:敵はタタラか。
一斉に全てのトロンと、それらに繋がれたハードウェアが目覚め、間もなく暴力的かつ破滅的な――電子機器にとっては――がりがりという騒音にも似た駆動音が、室内を満たす。 しばしの時をおいて、 「……終わりだ。始末を頼む。これが最後になる。念入りにな……」 「承知いたしました」 未だ動かずにいた女が、ギガトロンの電源スイッチに触れる。 RL:神業《完全偽装》が使用されます。 サブナ:あぁ、なるほど。分かりやすい。 女の言葉と共に、ギガトロンに繋がれた端末とその周辺機器の電源が切れていき、最後にギガトロンの電源が落ち室内は完全な闇に閉ざされる。 「……今ここに在る闇は心地良いが、もはや長居は無用……人は夜を削り過ぎた。今再び、昼の一部を夜へと戻さねばならん……」 サブナ:なんか格好良いこと言ってやがる(笑)。 「……では、参ろうか。我等の城、我等の王国へ……」 そして、部屋からは息遣いの一つすら聞こえなくなり、光に続き音さえも完全に失われる。 万理:結構思わせぶりですねー。 RL:ルーラーシーンの終了となります。続いて、各キャストの導入に参りましょう。

